女性が生涯働ける
看護師は、体力的にも精神的にも大変な仕事であるため、一時期は敬遠されてきました。
しかし、最近ではその仕事の大変さから待遇も見直されてきましたし、やりがいのある仕事であることから人気も再燃しています。
国家資格を有した人のみが行える仕事であるために、女性は結婚や子育ての後にも社会復帰がしやすい点でも、生涯女性が働くことが当然とされてきた昨今のニーズに合っていることも人気の理由に挙げられます。
看護師の仕事というと、医師の診察や治療の補助がよく思い浮かべられます。
それ以外にも病棟勤務であれば、入院患者の身の回りの世話や食事や入浴介助、血圧や体温、脈といったものの測定や注射や採血といった治療補助もあります。
他にも手術の補助をしたり、手術準備や中央材料室と言われる滅菌材料の補充や消毒をする看護師もいます。
医療現場では、医師も看護師も人手不足であり、さらに高齢化社会を迎えて看護師のニーズは高まっています。
そのため、看護師の就職先としては選択肢が多いです。
一般的な看護師の仕事として病棟勤務がイメージされますが、最近では介護施設や老人ホームでの仕事の需要があります。
日進月歩で変化する医療
看護師になるには、一般的に高校卒業後に看護系の専門学校や短大、4年制大学への進学が必要です。
一昔前までは、短大や専門学校で3年間の勉強をする人が多かったですが、最近では4年制大学への進学を希望する人が増えています。
これは、4年制大学に通うことで助産師や保健師の国家試験の受験資格を得たいと考える人が増えていることと、最先端医療の知識を身に付けたいと考える看護師が増えていることが挙げられます。
このような看護師の養成をするための専門教育機関での勉強をすると、国家試験の受験資格が与えられます。
国家試験の合格率としては、90パーセント近い結果で推移しています。
合格率は高いですが、しっかりと準備をしておかなければ不合格になる確率はあります。
万が一不合格になると、翌年まで試験を受けることができませんし、就職先が決まっていたとしても就職できなくなることもありますから万全の対策をして臨むことが大切です。
また、合格者の内訳としては、大多数が新卒で浪人生の合格率は低くなっています。
これは、浪人時代のモチベーションの維持の難しさがあり、浪人を2年以上すると合格率は格段に下がります。
そういった面でも一度で合格を決めることが望ましいと言えます。