MRになるには

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医薬品の営業スタッフ

MRとはメディカル・リプレゼンタティブ(Medical Representative)の頭文字をとったものです。
この言葉を日本語に訳すと、医薬品メーカーの医薬情報担当者という意味になります。
わかりやすく言うと、医薬品の営業スタッフであると言えます。

MRが担当している薬品は、一般的な薬局で販売されている薬品ではなく医療用の医薬品を取り扱っています。
このような医療用の医薬品というのは、市販の医薬品よりも効果が強いことも多いですがその分副作用の心配もあります。
用量用法をきちんと守って使用しなければ、体調を悪化させたり場合によっては死に至ることもありますから、適切な使用法を病院や医師、薬剤師に伝えるために必要な仕事であると言えます。

一昔前までは、MRというと医薬品のセールスマンという印象がとても強くありました。
実際に、テレビドラマで医療現場が扱われると、MRはそのように描かれることが多くありました。

しかし、1991年4月に独占禁止法の運営が強化されました。
それによって医薬品メーカーは医療機関への納入価格に関して一切干渉できなくなったことで購入の場面に介入することが難しくなりました。
そのために、最近ではMRは医療現場に医薬品の情報を提供するという本来の仕事に戻ったと言えます。

製薬会社への就職

MRは医薬品を取り扱う仕事であるために、薬学部の出身である必要があると思われがちですが、その必要はありません。
薬剤師のように医薬品を処方することはないので、薬剤師の資格は必要ないのです。

また、MRになるために特に必要な資格はないので、学歴や資格の面で特に求められるものはありません。
MRとして働いている人は理系ばかりではなく、文系の人も多くどちらが有利というものも特にありません。
あくまでも、医薬品に興味がありそう言った知識を身に付ける努力ができる人であれば就くことができます。

MRとして働くためには、製薬会社に就職することが必要です。
特に条件が書かれていることはないですが、大学卒業以上という学歴を条件にあげている企業がほとんどです。
大手になれば特に倍率が高くなりますから、難関大学の卒業であったり資格取得であったりと他の人よりもアピールできるものを持っている必要があります。

MRに求められるもの

MRは医薬品を扱う仕事であり、人の命にも関わる仕事です。
医療技術も医薬品も、日々進化して新しい情報が出てきますから仕事の合間に勉強をすることが求められます。

また、MRになるのには国家試験はありませんが「MR認定試験」という認定資格があります。
これは、MR認定センターという公益財団法人が主催している試験で、合格するとMRとしての知識を習得できているという証明になります。

認定資格ですから、資格がなくても仕事をすることはできます。
しかし、認定資格を取得することが条件に掲げられている企業もありますし、資格を取得しておけば企業に対しても信頼や安心の証となりますからぜひとも取得しておきたいものです。
資格を取得しなくても、会社の中では研修も多いですし、自主的に勉強をする必要があります。
薬品だけでなく、取引相手である医療現場のことについても知識を身につける広い視野と興味を持つことが重要であると言えます。