歯科技工士の資格について

歯科技工士の資格を取るために専門学校に通う人がほとんど

義歯やブリッジなどを作るという仕事をするのが歯科技工士ですが、人々の健康に直接関わるものですので、レベルの高い試験をパスしないと働けないようになっています。
歯科技工士は国家試験を合格することによってもらえますが、その国家試験を受けるためにも条件があります。

主な条件としては歯科医師の受験資格があること、指定されている歯科技工士学校や歯科技工士養成学校に通い、卒業見込みもしくは卒業しているということが挙げられます。
こうしたことから、ほとんどの歯科技工士受験者は、歯科技工士の専門学校に通っています。
そのため、もし歯科技工士として働きたいと思っているのであれば、まずこの学校への入学をするようにしましょう。

筆記と実地の試験がある

歯科技工士の国家試験は年に一回実施され、日本国内5か所程度の場所で試験が実施されます。
どこの自治体でも試験が行われるというわけではありませんので、最寄りの試験会場をあらかじめ調べ、交通手段と、場合によっては宿泊場所を確保する必要があります。

試験は筆記と実地試験に分かれていて、筆記試験は全部で8科目あります。
有床義歯技工学や小児歯科技工学、矯正歯科技工学などとなっていて、すべての科目を受ける必要があります。

実地試験では、歯肉形成やカービング、ワックス形成などの内容で行われますが、実施会場によって実技試験の内容が異なることもあります。
しっかりと試験対策がなされていますが、年によって実技試験の内容が変わることもありますので、総合的な力を付けて試験に臨むことが重要です。

歯科技工士試験の合格率は90パーセント後半というのが普通で、98パーセント程度になることもあります。
試験の内容自体はかなり高度なのですが、歯科技工士学校できちんと必要な内容を学ぶことができますし、実技も時間をかけて行い、しっかりと試験に備えられることが高い合格率を維持している理由です。
もちろん、学校に行っているから安心ということではなく、一人一人が自分でしっかりと試験対策をすることが欠かせませ。

安定した仕事があるのが魅力

歯科技工士の仕事は、あまり浮き沈みがなく安定しているというのが大きなメリットです。
自分のペースで仕事をすることができますし、体力的にもきつくありません。
また、男性でも女性でも変わらず働くことができますので、多くの人にチャンスを与える資格でもあります。

そのため、年を取ってからでも仕事を続けられるということで、とても人気があるのです。
将来的に見ても、歯科技工士の仕事が減るということはありませんので、ずっと安定した状態で収入を得られるというのは大きなポイントでしょう。