4種類の勤務場所
看護師には様々なタイプがおり、そのタイプによって仕事の内容が異なります。
外来勤務、病棟勤務、オペ室勤務、ICU勤務という勤務場所に4種類があります。
その勤務場所によって仕事時間やシフトの組み方も異なりますし、仕事の内容も異なります。
一般的に看護師としてイメージするのが外来勤務や病棟勤務です。
外来勤務の看護師は、医師の診察や治療の補助、病気や怪我に対して処置を行うことが主な仕事です。
毎日多くの患者が病院に訪れてきますから、医師がスムーズに診察と治療を行えるように介助をしていくことが求められます。
また、患者さんによっては入院が必要な場合があります。
その時には、自分の病院で入院ができるようならその空床状況の確認と受け入れ要請を行います。
病院でベッドの空きがなかったり入院施設がなかったりする場合には、他の病院に連絡を取り入院患者の受け入れが可能であるかの確認をします。
入院患者を送り出す際には、検査結果や病歴といった情報を申し送る必要がありますからそのような情報の引き継ぎも行います。
一般的な外来看護師の場合には、日中の病院が開院している時間が勤務時間です。
診察の介助をしたり、物品の清掃や消毒、薬品や消耗品の補給といったことも並行して行います。
また、翌日の準備として、受診予定の患者のカルテの準備やあらかじめわかっている処置の準備も行います。
病棟勤務の看護師は入院患者のケアを行うのが主な仕事です。
具体的には、血圧や体温、脈などの測定と記録を行ったり、注射や採血、点滴といった処置の補助、食事や入浴の介助、ベッドメイキングのような身の回りのお世話といったことをこなしています。
病棟看護師というのは24時間患者さんの看護を行うことが特徴です。
そのため、日中には治療や身の回りのケアを行いますが、就寝後には点滴の管理や呼吸器や心電図といったモニターの確認、ナースコールへの対応といったことが仕事として行われます。
夜勤は仕事が少ないように思われがちですが、そのようなことは決してありません。
時間のあるときに備品の補充を行ったり翌日の検査準備を行ったりということをしつつも、緊急入院や緊急手術といったイレギュラーが入ればそれに対しての対応も行います。
看護師同士で仕事が円滑に行えるようにサポートしあったり、患者さんが心地よく過ごせるように環境を整えたりということも仕事として必要なので周囲に気を配れることも資質として求められます。
手術の介助
オペ室看護というのは、手術の介助が主な仕事です。
介助には、執刀医にメスなどの手術機器を直接渡す直接介助と、医師のライトの位置を調整したり点滴量の調整したりといった医師の動きや患者さんの様子に合わせて手術環境を整える間接介助とがあります。
手術に参加するだけでなく、事前に手術が決まっている場合にはその手術患者の情報確認や手術準備も仕事としてあります。
事前に手術が決まった患者さんに手術の内容や当日の流れを説明します。
もちろん、手術後に病棟への引き渡し時の申し送りも仕事としてあります。
他にも、オペ室看護師の場合には中央材料室での仕事も受け持つことがあります。
中央材料室というのは、院内で使用する滅菌材料の補充や消毒を行う所です。
患者さんと接することはないですが、患者さんが使用したものが運ばれてくるため、感染症に対しての知識を身につけておく必要があります。
このようにオペ室での仕事というのは、疾患や手術の知識といった看護師として幅広い知識を身につけておく必要があります。
最近ではチーム医療が進んでおり、看護師もチームの一員として高度な知識が求められています。