医療事務のエキスパート 医療事務管理士の資格
病院の日頃の業務を支える医療従事者として知られているのが、医療事務です。
医療機関内で、患者さんの受付や治療費の計算、カルテ管理や、診療報酬明細書作成など、ありとあらゆる医療事務を執り行っていきます。
医療事務として働くためには、資格がなくとも働くことが可能です。
ですが、資格がある方がお給料がアップする、資格がある人を優遇して採用するという企業も多いため、資格取得をしておいた方が賢明でしょう。
医療事務という名前の資格はなく、医療事務のスキルを持つ資格は、医療事務管理士と呼ばれます。
医療事務とはそもそも、この医療事務管理士が略されたもので、平成17年、特許庁より商標登録が認められた結果、全国的に認知される資格となりました。
受験資格は特にないものの、合格率が半分
医療事務管理士の資格は、特に受験資格はありません。
年齢制限、性別制限なども特になく、講習などを受ける必要もないため、誰でも気軽に受験することが出来るでしょう。
ですが、受験資格がないからこそ、勉強が自力で行う様になり、その結果、試験の合格率は、受験者の50パーセントくらいが多いといわれています。
2人に1は受かる確率ではありますが、しっかりと勉強をして臨まないと、不合格になる可能性も在るということを、頭に入れておいてください。
医療事務管理士の仕事内容は非常に幅広く、その為、自然と試験範囲も広くなります。
医療保険制度などの基本的知識や、保険請求事務、医学一般など、色々と勉強しておかないといけないでしょう。
勉強をする際には、テキストや通信講座が一般的です。
医療事務管理士としてテキストが販売されている場合もあれば、医療事務という名前でテキストが分けられている事もありますので、その辺りを探してみましょう。
学科と実技のテストになります
医療事務管理士の試験内容は、学科と実技になります。
学科は、マークシート形式10問、三種科目から出題がされますが、マークシート形式ですので、比較的しっかりと勉強をすれば、問題ありません。
実技に関しての試験は三問で、レセプト点検問題1問、レセプト作成問題の外来と入院の各1問ずつになります。
対応の仕方、対応内容が問題ないかどうか、実技を通してしっかりと判断をされますので、過去問などをチェックして、練習することが重要です。
このように、学科と実技の試験を無事にクリアすることが出来れば、晴れて試験合格となります。
近年では、IBT試験も取り入れられており、コンピューターで試験を受けられ、結果をその場で知ることが出来るようになりました。
できるだけ早く資格が欲しいという方は、こうした試験方法も検討してみると良いでしょう。