3年以上養成課程を受けることで視能訓練士試験を受けられる
視能訓練士として働くためには、まず指定された学校もしくは養成機関に通うことが求められます。
この養成課程は3年以上となっていて、すべての課程を修了している人もしくは卒業する見込みである人が視能訓練士の国家試験を受けることができます。
視能訓練士は患者さんの視覚障害を正しく理解して、医師との協力をしながら視覚障害を改善できるようにサポートしていくということになります。
人の生活において視覚というのは、非常に大切なものですので、視能訓練士の働きというのは大きな役割を果たすことになります。
逆に言うと、視能訓練士が担う責任というのはとても重いので、それだけのスキルを持っていることが求められます。
そのため、誰でもいきなり試験を受けて資格を取れるというのではなく、まずしっかりと時間をかけて研修を受けることが必要となっているのです。
養成機関での研修は範囲が広く実践的なものですので、きちんと勉強をすれば問題なく試験に合格できますし、その後の仕事も正確に行っていくことができるようになります。
視能訓練士試験で扱われる問題と合格率は?
視能訓練士の試験は筆記試験のみとなっていて、他の医療関連の試験に多い実技試験がないという特徴があります。
その分筆記試験に集中して取り組むことができますので、準備がしやすいと言えるでしょう。
筆記試験は、医学についての基礎的な内容が問われる科目がありますが、これはメインではありません。
むしろ、基礎視能矯正学や視能検査学、視能訓練学、視能障害学など、視能訓練士が実践で使うことが多い知識についての問題が多くを占めます。
専門性の高い問題が多いですが、養成機関ではこれらの分野を徹底的に勉強しますので、その勉強について行くことができればそれほど難しくなく問題を解けるでしょう。
視能訓練士試験の合格率は80パーセントを超えることがほとんどで、近年は90パーセント台を維持しています。
研修で学ぶことがほとんどですので、どこが試験に出るのかを確認して、対策を確実にすることによって資格を取ることができるでしょう。
視能訓練士の状況と将来性
視能に関する研究が進み、以前は治療できなかった疾病が治せるようになってきているため、視能訓練士が活躍できる分野が広がっています。
また、高齢者が多くなっているため、加齢に夜売る視力に問題を抱え、それを治したいというケースが増えていることも、視能訓練士のニーズを増す要因となっています。
これからも安定した必要性がありますので、資格を取って患者さんのために自分を役立てるという目標は実利的なメリットも大きいでしょう。